YOASOBI 特集|小説を音楽にするユニットが「アイドル」で世界を変えた理由

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「アイドル」を初めて聴いたとき、「夜に駆ける」と同じユニットだと気づかなかった人は多いのではないでしょうか。YOASOBIが4年でここまで変わった理由を、整理して書きます。

目次

この記事でわかること

  • YOASOBIの「小説原作」という独自スタイルの仕組み
  • 「夜に駆ける」から「アイドル」まで、各曲の背景
  • AyaseとikuraそれぞれのバックグラウンドとYOASOBIの化学反応

アーティスト基本情報

ユニット名YOASOBI
メンバーAyase(コンポーザー)、ikura(ボーカル)
結成2019年
代表曲夜に駆ける、群青、怪物、アイドル、セブンティーン

YOASOBIの3つの魅力

1. 「小説が原作」というユニークな楽曲制作スタイル

YOASOBIの楽曲には必ず原作小説が存在します。「夜に駆ける」の原作は「タナトスの誘惑」という小説で、楽曲を聴いた後に小説を読むと、音楽で表現されていた感情の密度が倍になる気がします。

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「小説を音楽にする」というコンセプトを聞いた時ピンとこなかった。でも「アイドル」を聴いてからその意味がわかった気がしました。

このスタイルは「音楽で小説を知り、小説で音楽を深める」という相互補完の体験を生み出していますよね。

2. 「アイドル」が証明した日本語音楽の世界通用性

アニメ「推しの子」のオープニング主題歌として制作された「アイドル」は、2023年に世界各国のストリーミングチャートで記録的な成績を残しました。

日本語の楽曲がここまで広く聴かれた例は過去に少なく、YOASOBIが「アニメと音楽の融合による国際展開」の可能性を示した瞬間だったかもしれません。

3. ikuraの声域と表現力——ボカロ的音域を人間が歌う

Ayaseはもともとボカロ曲のコンポーザーとして活動しており、ボカロ向けに設計された音域・フレーズをikuraが人間の声で歌うという構造がYOASOBIのサウンドの独自性を作り出しています。

人間には難しい高速フレーズや音域をikuraが体現することで、ボカロと生声の中間にある新しい音楽体験になっていますよね。

結成の背景・制作の秘密

YOASOBIはソニーミュージックの投稿企画サイト「monogatary.com」を通じて結成されました。Ayaseはニコニコ動画でボカロ曲を投稿するPとしてキャリアを積み、ikuraは当時大学生の歌い手として活動していました。「夜に駆ける」のデモ段階ではリリースが2週間後という超短期スパンで世に出た楽曲であり、ほぼノープロモーションで100万再生を超えたことがYOASOBIの伝説の始まりとされています。

こんな方におすすめ

  • 「アイドル」や「夜に駆ける」を聴いてYOASOBIをもっと知りたい方
  • ボカロ文化とポップスの橋渡しに関心がある方
  • 原作小説とセットで音楽を楽しみたい方

似たアーティストとの比較

「小説×音楽」というコンセプトはYOASOBIが切り開いた独自領域ですよね。Adoとよく比較されますが、Adoが「歌唱表現の過激さ」を軸にするのに対し、YOASOBIは「物語と音楽の融合」を軸にしており、全く別の方向性で同時代に日本音楽シーンを更新しています。

「小説を音楽にする」というコンセプトの意味

YOASOBIは公募された小説をもとに楽曲を作るユニットです。「夜に駆ける」も「アイドル」も、原作となる小説が存在します。

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YOASOBIの楽曲は原作小説を読んでから聴くとまた違う聴こえ方になります。その往復を何度もしたくなる仕掛けが好きです。

この「小説→音楽」という変換プロセスは、曲を聴いた後に小説を読む(または読んだ後に曲を聴く)という二重の体験を作り出します。

「歌詞がストーリーを語っている」という構造は、pop musicとしては珍しくありませんが、YOASOBIの場合「先に存在する物語を音楽で解釈する」という方向性が独自ではないでしょうか。

「アイドル」が「推しの子」の世界観を音楽として表現した時の「分かる人には分かる密度」が、あれほどヒットした理由のひとつな気がします。

「アイドル」が世界に届いた理由の分析

「アイドル」がSpotifyのグローバルチャートで日本語楽曲として歴史的な記録を出したのは、曲そのものの完成度に加えて「アニメ(推しの子)の世界規模の人気」との相乗効果があったからですよね。

アニメを観た人が「OP曲が良すぎる」と拡散し、曲単体でも刺さるという二つの入口があったことが鍵だったかもしれません。

それ以前の「夜に駆ける」との違いは、「言語の壁を越えた感情的なインパクト」があったこと。高速のリリックと、サビでの音楽的な転換が、日本語を知らない人にも「何かがある」と感じさせる仕組みになっていたのです。

ikuraの歌声とAyaseの作曲が作り出すもの

YOASOBIはAyase(作曲・プロデュース)とikura(ボーカル)の二人組です。

Ayaseが作る楽曲は「ボーカルを最大限に引き出す設計」になっており、ikuraの声域と表現力ありきで書かれていますよね。

この組み合わせの独自性は、ikuraが「歌唱力を見せる」のではなく「物語を声で体現する」方向性にある気がします。

「アイドル」の高速ラップパートも、「夜に駆ける」の切迫感も、「楽曲として面白い」だけでなく「物語の感情を音で表現している」と感じさせる——この体験がYOASOBIを「好きなアーティスト」にする理由ではないでしょうか。

まとめ

YOASOBIは「音楽を聴く体験」を「物語を読む体験」と組み合わせた新しい音楽の形を作りましたよね。まず「アイドル」か「夜に駆ける」から入り、その後に原作小説を読む——という順番をおすすめします。音楽アーティスト特集はジャンルフィルターから。

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この記事を書いた人

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